ヒトパピロ-マウイルス(HPV)は、子宮頚癌の原因ウイルスであり、ほぼ全ての子宮頚癌の組織から検出されます。ヒトではこれまで100以上の型が報告されていますが、HPVは型により子宮頚癌に高率に検出される型(ハイリスク)から病因と関連性がないと報告されている型まで確認されています。
子宮頚癌の検診は、まず、子宮頸部の細胞診で行います。結果は、I II IIIa IIIb IV Vと分けられます。I II は正常。IIIaは、軽度異形成。IIIbは、高度異形成。IVは、上皮内癌。Vは、浸潤癌とクラス分けします。IIIaまでが、良性。IIIbからが悪性となります。IIIaつまり軽度異形成は、ほぼHPVの感染所見のことが多く、IIIaの57%が自然治癒し、11%が悪くなり、最終的に0.3%が癌になります。IIIbは、32%が自然治癒し、56%が存続、14%が進行するとされています。
HPVの型には、より子宮頚癌になりやすい型(ハイリスク)とそうでない型があります。
そのハイリスク型は、16.18.31.33.35.39.45.51.52.53.56.58.59.68があります。HPVの感染率は、統計により異なりますが、10〜20代は、約50%、30〜40代は、約30%。そのHPV陽性者の約半分にハイリスク型HPVが検出されております。
HPV陰性例においては、異形成から癌の存在は、きわめてまれであるとされています。
このため、子宮頚癌検診では、特に細胞診でIIIa以上はHPV型測定が必要と思われます。ですが、このHPV型測定は、保険適応なく、自費20,000円で行っております。また、型はわかりませんが、ハイリスク群のみの測定は、10,000円です。